当院の回復期リハビリテーション病棟の安田師長が病棟の取組みについて発表を行いました。その内容をご紹介いたします!
回復期リハビリテーション病棟の取り組み
患者さまが最も回復能力の高い時期に、身体機能や日常生活動作(ADL)の改善、自立性の向上をめざし、自宅や社会へ復帰できる状態を目指すリハビリテーションを提供しています。
◆ 退院後の生活を見据えた支援
退院先として最も多く希望されるのは「自宅」であり、患者さま・ご家族の多くが以下のような願いを持っています。
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・排泄動作の自立 ・食事動作の自立 ・「歩けるようになってほしい」
これらの希望に応えるべく、医師・看護師・リハビリスタッフ・薬剤師・管理栄養士・医療相談員・医事課スタッフがチームとなって支援し、退院時には多職種が集まり、お見送りをするのが当院の習慣です。笑顔と涙があふれるその瞬間は、私たちにとっても大きなやりがいを感じるひとときです。
◆ 在宅訪問で感じたやりがいと課題
当病棟から自宅退院された患者さまのお宅を訪問し、生活の様子を拝見する機会がありました。自宅での生活にしっかりと適応されている様子から、回復期リハビリテーションの成果と意義を改めて実感し、チーム全体での努力が実を結んだことに大きな達成感を得ました。
一方で、いったん自宅に戻られたものの、日常生活の困難さから施設入所を選択された方もおられました。今後は、「できるADL」から「しているADL」へと実生活に即した支援の重要性を、より一層考えていく必要があると感じています。
◆ 24時間365日のリハビリ体制
当病棟では、24時間365日、生活に直結したリハビリテーションを提供しています。 食事、着替え、歯磨き、排泄、入浴など、日常生活そのものをリハビリテーションと捉え、夜間の排泄介助なども含め、生活全体を支えるケアを行っています。そのため、看護師の役割は非常に重要です。リハビリスタッフと連携しながら、24時間体制で患者さまの生活を支える存在として、今後さらに積極的な関わりが求められます。
◆ 今後の目標
私たちは今後、看護師を中心とした多職種連携をさらに深め、患者さまの「できるADL」を「しているADL」に繋げる支援を行い、自宅や施設への円滑な退院を支えてまいります。
編集担当:永山